発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002136022
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軟骨無形成症の2例に対し,上腕骨延長を経験した.症例1は15歳男児.8歳時から約3年半の間,成長ホルモン療法を受けていた.12歳時,低身長を主訴に両大腿骨延長を施行した.9日間の待機期間の後,1日0.5mmの速度で延長を開始し,およそ3ヵ月半で終了した.術後3年の現在,日常における上肢の使用で不自由することはないが,肘関節の軽度伸展制限は残存している.症例2は12歳男児.11歳時,両下腿の延長を施行した.1週間の待機期間の後,1日0.5mmの速度で延長を開始した.延長量が大きいため,途中で創外固定器をセグメンタルモデルに変更した.延長は約3ヵ月で終了した.延長終了時には肘関節伸展制限が認められたが,抜釘後2ヵ月迄に関節の可動域は改善した.術後1年半の現在,上肢の機能は良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2002