発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002085596
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麻痺を伴った化膿性脊椎炎の保存的治療の経過をMRIで確認し,麻痺の原因や手術適応について検討した.対象となったのは18例で,そのうち脊髄または馬尾神経の麻痺を合併し,MRIで経過を観察できた6例(男性2例,女性4例,平均年齢は68.2歳)のもとに判定した.その結果,麻痺を伴った化膿性脊椎炎の手術適応ついては,保存的治療にもかかわらず麻痺が進行するもの,軽快のないもの,麻痺の原因が膿瘍でなく骨性の圧迫や不安定性によるものの3つが考えられ,背柱管内膿瘍の存在のみでは手術適応にならないことが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001