発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002081828
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78歳女性.上腕骨外科頸骨折後の偽関節に対して内固定術を行った症例を経験した.患者は左肩関節部痛と関節可動域制限を主訴としており,疼痛の原因を明らかにするために偽関節部への局所麻酔薬の注入を行ったが,改善が得られたため,痛みの原因が偽関節部によるものとして手術を行った.術式の選択としては,本症例が関節窩の破壊のないことや,腱板損傷がなく関節軟骨が保たれている状態であること,さらに骨頭が壊死に陥っていないことよりWalchの術式を選択し,その結果,良好な結果が得られたが,以上のことが満たされていない場合は,保存的治療か人工骨頭置換術のいずれかの選択が望ましいと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2001