発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002060148
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18例20関節(男2例2関節,女16例18関節,平均55歳).原疾患は変形性股関節症16関節,急速破壊型股関節症2関節,慢性関節リウマチ1関節,大腿骨頭壊死症1関節であった.手術方法として,カップは可能な限り大きいサイズのSpongiosa II型メタルカップを選択し,1mmアンダーリーミングの上でプレスフィットさせて打ち込んだ.ステムは大腿骨頸部を最大に占拠するサイズのSpongiosa II型部分ポーラスステムを選択した.ライナーと骨頭は共にアルミナセラミック製で,径は28mmであった.日整会股関節機能判定基準で術前は疼痛12点,関節可動域15点,歩行能力9点,日常生活動作13点であったが,術後12~23ヵ月で各々39点,15点,13点,16点と改善した.X線学的にカップやステムが移動した症例はなく,カップ周囲には骨透亮線を認めなかった.ステム周囲の骨透亮線は2関節に認めたが,いずれもステム先端のみの部分的な1mm未満のものであった.ステム周囲の骨新生像は9関節に認めた.術後脱臼等の合併症はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001