発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001240044
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慢性関節リウマチ(RA)の環軸椎亜脱臼手術例27例を環軸椎垂直亜脱臼11例(VS群)と前方亜脱臼16例(AAS群)の2群に分けて臨床成績を評価した.その結果,VS群とムチランス型は生命予後も不良で,環軸下亜脱臼の発生頻度も高い為,できるだけ後頭骨頸胸椎固定術を内固定の併用で施行すべきである.Ranaeatのclass IIIB(歩行不能)患者の予後や術後成績は不良なので,class IIIBにいたる手術をすすめるべきである.Ranaeatの評価法は上肢の機能を評価していない点や下肢可能の評価も大まかすぎる点など問題があり,重度のRAの頸椎病変の患者の評価には十分ではないと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2001