発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001255544
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症例は74歳男で,主訴は左殿部腫瘤である.入院時単純CTでは,周囲と境界明瞭で内部が筋組織と同じdensityを示す腫瘤を認め造影CTで辺縁のみ軽度造影効果を認めた.MRIでは,腫瘤はT1・T2強調画像共に低輝度を示す被膜に包まれていた.穿刺細胞診では,核をもたない角化傾向を示す重層化した扁平上皮細胞を認め類上皮嚢腫と診断して腫瘤摘出術を行った.腫瘤は13×7×7cmで,灰白色の薄い被膜に包まれ,黄褐色泥状の内容物を含んだ単房性の嚢腫であった.病理診断も同じであった
©Nankodo Co., Ltd., 2001