発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008366098
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69歳男。右臀部腫瘤を主訴とした。MRIで大臀筋内にT1およびT2強調像ともに高信号を示す腫瘍を認め、辺縁にT1強調像で一部低信号、T2強調像でやや高信号を示す領域がみられた。CTでは大部分が脂肪濃度を示し、辺縁部に一部石灰化および低濃度領域を認めた。切開生検にて一部石灰化を伴う脂肪腫と診断したが、画像上脂肪肉腫も否定できず、2cmのadequate wide marginでの広範切除を行った。腫瘍は嚢胞性変化と石灰化を伴っており、境界は明瞭な黄色の充実性で、病理組織学的に筋肉内脂肪腫と診断した。大臀筋を合併切除したが機能上問題はなく、術後1年時点で再発は認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008