特集 アミロイドーシス(2)
臨床例
透析アミロイドーシス
幸田 紀子
1
,
吉方 佑美恵
,
中川 秀己
,
横山 啓太郎
1あおぞら皮膚科
キーワード:
Beta 2-Microglobulin
,
血液透析
,
鑑別診断
,
臀部
,
膿皮症
,
皮膚疾患-代謝性
,
表皮嚢胞
,
皮膚外科
,
透析アミロイドーシス
Keyword:
beta 2-Microglobulin
,
Buttocks
,
Diagnosis, Differential
,
Epidermal Cyst
,
Renal Dialysis
,
Pyoderma
,
Skin Diseases, Metabolic
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.395-398
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013220922
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<症例のポイント>透析アミロイドーシスは、アミロイドの構成蛋白である分子量11,800の低分子蛋白のβ2ミクログロブリンの血中濃度が腎不全で長期間透析を受けている患者で上昇し、諸臓器に沈着することによって生じる疾患である。透析アミロイドーシスの皮疹の報告は少なく、自験例を含め本邦での皮膚症状の報告は調べえたかぎり32例であった。自験例2は1969年に血液透析を導入し、20年後に臀部に皮下硬結が出現し、徐々に増大した。透析開始から42年経過し生存しえた極めてまれな症例と考える。
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