発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013162428
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肩関節前方脱臼に対して肩関節外旋による整復法(外旋法)を行った15例の治療成績について検討した。男性8例、女性7例、平均年齢は56歳であった。その結果、外旋法による脱臼整復率は93%(14例)であった。VASスコアは受傷時平均7.5、整復時平均3.5であった。外旋法の整復操作に伴う合併症は認めず、平均10ヵ月の経過観察中に再脱臼を生じた例は1例のみであった。一方、整復困難な1例は上腕骨大結節骨折を合併しており、外転挙上法に切り替え整復した。外旋法による脱臼整復は、整復経験が浅くても、また女性でも、簡便に低侵襲で行える整復法であり、その有用性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013