発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001179412
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症例は78歳女性で自宅で転倒し右膝部痛のため歩行不能となった.単純X線で右大腿骨顆上部に横骨折を認め,大腿骨顆部が正面像では内外に側面像では前後にそれぞれ割れている所見を認めた.鋼線牽引の後,受傷7日目に手術を施行した.術後3日目より可動域訓練を開始し2週で部分荷重とし,4週でクラッチ杖歩行で退院した.高齢者における本骨折はこれらの問題点に加え骨粗鬆症のため骨が脆弱で骨片に高度の粉砕や圧潰による骨欠損を伴うことも多いため骨癒合術により良好な整復と強固な安定性を得ることがしばしば困難となる
©Nankodo Co., Ltd., 2001