発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001162071
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症例1は54歳女性で,左変股症に対して臼蓋への骨移植を併用して人工股関節全置換術(THA)を施行した.術直後のX線ではソケットの設置角は36°,位置は水平方向39mm,垂直方向12mmであった.移植片の被覆率は31%であった.経過観察中にソケットの傾斜角は徐々に増大し,術後5ヵ月で45°に変化した.症例2は43歳女性で,右変股症に対して臼蓋への骨移植を併用してTHAを施行した.術直後のX線ではソケットの設置角は40°,位置は水平方向37mm,垂直方向24mmであった.移植片の被覆率は28%であった.術後4ヵ月のソケットの傾斜角は50°,位置は水平方向41mm,垂直方向28mmに移動した.また,.移植片の圧潰を認めた.自験例では術後比較的早期にソケットのmigrationが生じたが,その後ソケットの安定性が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2001