胆膵進行癌に対する外科治療戦略
閉塞性黄疸に対する最新の術前減黄戦略
柏原 秀也
1
,
森根 裕二
,
東島 潤
,
居村 暁
,
池本 哲也
,
岩橋 衆一
,
齋藤 裕
,
島田 光生
1徳島大学 消化器・移植外科
キーワード:
MRI
,
術前管理
,
ステント
,
Gadoxetic Acid
,
茵ちん蒿湯
,
大建中湯
,
黄疸-閉塞性
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
内視鏡的胆道ドレナージ
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Preoperative Care
,
Stents
,
Jaundice, Obstructive
,
Gadolinium Ethoxybenzyl DTPA
pp.708-713
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017324283
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閉塞性黄疸は膵・胆道癌においてkeyとなる臨床症状で,肝・腸管・免疫など多臓器にわたる障害を引き起こす.術前減黄処置には経皮経肝的・内視鏡的ドレナージがあり,肝切除例では術後肝再生の妨げとなるため必須である.一方,膵頭十二指腸切除例では,胆管炎・肝機能不良などがなければ必要ないとされるが,本邦では周術期栄養障害や胆管炎併発などの理由から減黄処置を行うことが多い.当科では周術期胆汁返還に加え,利胆,胆道感染予防作用のある茵ちん蒿湯や肝線維化・bacterial translocation予防,門脈血流増加作用のある大建中湯を積極的に投与している.
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