発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017300895
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症例1は71歳男で、左II-3型ヘルニアの術前診断で手術を施行した。ポート挿入後に腹腔内を観察すると左にIV型ヘルニア、右にII-1型ヘルニアを認め、まず左側ヘルニアに対する片側腹膜切開腹腔内到達操作を行い、対側の操作は同じ腹膜切開孔から膀胱前腔の剥離を反対側へつなげ、そのままヘルニア嚢の処理とparietalization、腹膜剥離、メッシュの留置、タッキングを行った。手術時間は90分、腹膜閉鎖にかかる時間は片側のみ557秒であった。症例2は67歳男で、右III型に左IV型ヘルニアを合併し、右から左の順で右側の腹膜切開孔から症例1と同様の操作を行った。手術時間は112分、腹膜閉鎖にかかる時間は520秒であった。
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