癌治療の選択-治療効果と治療費
膵癌の治療効果と治療費
青木 豪
1
,
坂田 直昭
,
元井 冬彦
,
江川 新一
,
海野 倫明
1東北大学
キーワード:
医療費
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
リンパ節郭清
,
アルゴリズム
,
治療成績
,
費用効果分析
,
無病生存
,
Gemcitabine
,
TS-1
,
Erlotinib
Keyword:
Erlotinib Hydrochloride
,
Algorithms
,
Health Expenditures
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Disease-Free Survival
,
Gemcitabine
pp.54-58
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013104324
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膵癌は5年生存率約5%と,もっとも予後のわるい疾患の一つである.難治性癌に対する治療費は一般的に高額といわれており,医療費高騰が問題となるが,本稿ではわが国における膵癌治療とその治療費について検討する.わが国では『科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン』に基づき膵癌治療が行われており,各Stageにより外科切除,化学療法,化学放射線療法,best supportive care(BSC)などが選択される.近年の膵癌に対する外科治療成績は向上し,またさまざまな臨床試験の結果からgemcitabine,S-1,erlotinibの有用性が示され,保険適用となっている.各薬剤費から,同一期間投与した場合の総薬剤費を比較し,入院手術費用も術式別に比較・検討した.
©Nankodo Co., Ltd., 2013