食道癌外科治療のすべて
サルベージ食道切除 適応と手術手技,周術期管理
亀井 尚
1
,
中野 徹
,
櫻井 直
,
谷山 裕亮
,
武山 大輔
,
瓶子 隆弘
,
佐藤 千晃
,
岡本 宏史
1東北大学 消化器外科学(II)
キーワード:
術後合併症
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
リンパ節郭清
,
サルベージ療法
,
生存分析
,
治療成績
,
周術期管理
,
放射線化学療法
Keyword:
Esophageal Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Postoperative Complications
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Esophagectomy
,
Salvage Therapy
,
Perioperative Care
,
Chemoradiotherapy
pp.341-345
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017206047
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サルベージ食道切除は,根治的化学放射線療法の非奏効例に対する二次治療として症例が増加している.照射後の食道切除は通常手術と比べて難易度,合併症率が高く,特に気道虚血は致死的となるため,バランスのとれた手術手技が重要である.治療成績をみると,いったん完全奏効となった再燃症例は比較的良好な成績である一方,遺残症例,リンパ節転移のある症例は成績が芳しくない.慎重な適応判断と丁寧な手術,周術期管理が肝要である.
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