外科医が気を使う高齢者手術の周術期管理
高齢者食道切除術の周術期管理と治療成績
森田 勝
1
,
佐伯 浩司
,
吉田 倫太郎
,
吉永 敬士
,
江見 泰徳
,
掛地 吉弘
,
前原 喜彦
1九州大学 消化器・総合外科
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
術後合併症
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
高齢者
,
治療成績
,
周術期管理
,
Neutrophil Elastase Inhibitors
Keyword:
Aged
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Esophageal Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Steroids
,
Treatment Outcome
,
Esophagectomy
,
Perioperative Care
pp.252-257
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010111512
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食道癌は高齢者に多い一方で、食道切除術の侵襲は大きい。高齢者では癌の根治性と全身状態に配慮した厳密な手術適応、二期手術などの侵襲軽減に留意した手術、早期離床をめざす術後管理が特に重要である。これらを厳密に行うことにより、高齢者(75~79歳)・超高齢者(80歳以上)でも合併症の発生、予後の面で対照群と有意差は認めず、外科的切除も高齢者食道癌に対する治療法の一つとして妥当なものと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010