下部直腸・肛門部疾患の診断と治療
検査法 直腸肛門機能検査
山田 一隆
1
,
緒方 俊二
,
野崎 良一
,
中島 みどり
,
山下 佳代
,
高野 正博
1高野会大腸肛門病センター高野病院 消化器外科
キーワード:
術後合併症
,
直腸腫瘍
,
便失禁
,
便秘
,
排便造影
,
肛門括約筋温存術
,
直腸肛門管内圧検査
Keyword:
Constipation
,
Fecal Incontinence
,
Postoperative Complications
,
Rectal Neoplasms
,
Defecography
pp.1453-1460
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013377630
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直腸肛門機能検査は便の保持と排泄に関する客観的かつ定量的評価を目的とし,便失禁,特発性便秘症,直腸癌術後排便障害などの排便機能障害の診断に有用である.臨床症状に基づく評価法では,便失禁と便秘をgrading,scoringすることによって定量的な評価が行われる.直腸肛門内圧検査は肛門括約筋の収縮力を定量的に評価し,直腸感覚検査は直腸の便貯留能を定量的に評価し,肛門管感覚検査は肛門管における便とガスの識別能を定量的に評価する検査である.排便造影は排便時の形態的変化により直腸肛門機能を評価する検査であり,腸管通過時間検査は腸管運動機能を客観的に評価する検査である.
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