便失禁の治療-診療ガイドラインの解説を含めて
排便にかかわる筋と神経
秋田 恵一
1
,
室生 暁
1東京医科歯科大学 臨床解剖学
キーワード:
局所解剖学
,
直腸
,
排便
,
平滑筋
,
自律神経経路
,
肛門管
,
陰部神経
,
骨盤底筋
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Anal Canal
,
Defecation
,
Muscle, Smooth
,
Rectum
,
Autonomic Pathways
,
Pudendal Nerve
pp.201-206
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017135877
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排便を担う構造である肛門は,解剖学的に非常に特殊な領域である.骨盤出口筋は会陰筋群と骨盤隔膜からなり,排便機能を担う骨格筋である.平滑筋としては内肛門括約筋や縦走筋の存在が古くから知られているが,近年,肛門管の平滑筋線維の広がりが周囲の支持的構造物を形成することや,平滑筋と横紋筋が互いに密接な関係をもつことが示唆されている.これらの筋とその支配神経,そして排便に関与する自律神経について概説した.
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