局所高度進行直腸癌のすべて
局所高度進行直腸癌に対する外科治療 骨盤内臓全摘(仙骨合併)術
山田 一隆
1
,
緒方 俊二
,
佐伯 泰愼
,
田中 正文
,
福永 光子
,
辻 順行
,
高野 正博
1高野会大腸肛門病センター高野病院 消化器外科
キーワード:
骨盤内容除去術
,
腫瘍侵入性
,
仙椎
,
直腸腫瘍
,
評価基準
Keyword:
Neoplasm Invasiveness
,
Pelvic Exenteration
,
Rectal Neoplasms
,
Sacrum
pp.257-262
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013136073
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局所高度進行直腸癌に対する骨盤内臓全摘術(TPE)は膀胱・前立腺への浸潤例が適応であり,肛門括約筋を温存する括約筋温存・骨盤内臓全摘術(SP-PE),仙骨を合併切除するTPE with sacral resection(TPES)も行われる.当施設でのTPE施行46例において,手術時間,出血量,合併症率などは比較的良好な結果であり,在院死は認めなかった.また,治癒切除例の5年生存率は64.4%(StageII100%,StageIII59.4%)であった.以上より,同術式は高い根治性を有する安全な手術として推奨される.
©Nankodo Co., Ltd., 2013