下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の治療 骨盤内臓全摘術
山田 一隆
1
,
緒方 俊二
,
佐伯 泰愼
,
福永 光子
,
高野 正太
,
田中 正文
,
高野 正博
1高野会大腸肛門病センター高野病院 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
骨盤内容除去術
,
腫瘍再発
,
生存率
,
直腸腫瘍
,
治療成績
Keyword:
Medical Illustration
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pelvic Exenteration
,
Rectal Neoplasms
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
pp.176-181
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116198
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直腸癌に対する骨盤内臓全摘術(TPE)は、進行直腸癌と局所再発に対して行われ、肛門括約筋を温存するSP-PE、仙骨を合併切除するTPESも行われる。当施設で行われた骨盤内臓全摘術75例において、手術時間、出血量、合併症率などは比較的良好な結果であり、在院死は認めなかった。また、治癒切除における5年生存率は、原発性直腸癌で66.8%、局所再発で33.6%であった。以上より、同術式は適正な適応基準のもとで高い根治性を有する手術法として推奨される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009