十二指腸乳頭部癌のすべて
十二指腸乳頭部癌の胆道癌取扱い規約における位置づけと問題点
青木 琢
1
,
窪田 敬一
1獨協医科大学 第二外科
キーワード:
腫瘍進行度
,
リンパ行性転移
,
総胆管腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
生存分析
,
癌取扱い規約
Keyword:
Common Bile Duct Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Lymphatic Metastasis
,
Ampulla of Vater
,
Survival Analysis
pp.575-581
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016244796
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現行の胆道癌取扱い規約第6版では,国際対癌連合(UICC)/対癌米国合同委員会(AJCC)staging systemとの整合性を保つために大きな改訂が行われたが,乳頭部の解剖学的範囲を明記している点,T1,T3に細分類を設けた点などに前規約からの継続性が認められる.発刊から2年が経過し,検証作業が今後必要であるが,最近公表されたわが国の胆道癌登録のデータからはその有用性および妥当性が示されている.T因子の細分類の必要性,N因子のもつインパクトの検証,N因子の細分類の必要性など,わが国のデータ解析のみならず,欧米のデータを用いたvalidation studyを行って,新規約のあり方について発信していくことが求められている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016