Stage IV胃癌に対する外科治療戦略
進行胃癌に対する審査腹腔鏡検査の適応と臨床的意義
藤原 義之
1
,
大森 健
,
文 正浩
,
宮田 博志
,
杉村 啓二郎
,
大植 雅之
,
安井 昌義
,
三吉 範克
,
高橋 秀典
,
小林 省吾
,
秋田 裕史
,
友國 晃
,
左近 賢人
,
矢野 雅彦
1大阪府立成人病センター 消化器外科
キーワード:
Aminolevulinic Acid
,
胃腫瘍
,
腫瘍播種
,
腹腔鏡法
,
腹膜腫瘍
,
蛍光内視鏡法
Keyword:
Aminolevulinic Acid
,
Laparoscopy
,
Peritoneal Neoplasms
,
Neoplasm Seeding
,
Stomach Neoplasms
pp.343-348
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016193396
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
進行胃癌の転移再発形式として腹膜播種性転移はもっとも頻度が高く,正確な診断が治療方針を決定するうえで重要であることはいうまでもない.しかしCT,PET/CTなどの画像診断では診断に限界があり,かなり進行した状態でのみ診断が可能である.近年,腹膜播種の有無を診断するために審査腹腔鏡検査を積極的に行う施設が増えてきている.初診時に根治切除が可能かどうかを診断するため,高度進行胃癌に対し化学療法後のconversion surgeryの適応決定のため,あるいは術後再発を診断するために使用される.本稿では胃癌に対する審査腹腔鏡検査の適応とその臨床的意義についてわれわれのデータを含めて報告するとともに,将来展望についても考察する.
©Nankodo Co., Ltd., 2016