発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016142690
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40歳男。急性膵炎にて4回の入院治療を受けており、その後腹部CTで膵仮性嚢胞を認めた。経過観察していたところ、仮性嚢胞の増大、上腹部痛、背部痛が出現した。膵仮性嚢胞は約11ヵ月の経過で17mmから46mmに増大しており、上部消化管内視鏡で胃後壁の壁外性圧排所見は認めず、超音波内視鏡では胃体上部後壁の壁外に40mm大の膵仮性嚢胞を認めた。経口超音波内視鏡ガイド下に膵仮性嚢胞胃吻合術を施行した。術後経過は良好で、術後8ヵ月の時点で再発はなく、腹部症状は軽快している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015