特集 胆膵内視鏡治療におけるトラブルシューティング
EUS下治療における偶発症予防とトラブルシューティング EUS下治療における留意点と偶発症
向井 俊太郎
1
,
祖父尼 淳
,
土屋 貴愛
,
石井 健太郎
,
田中 麗奈
,
殿塚 亮祐
,
本定 三季
,
永井 一正
,
山本 健治郎
,
糸井 隆夫
1東京医科大学 臨床医学系消化器内科学分野
キーワード:
異物移動
,
下腹神経叢
,
術中合併症
,
自律神経ブロック
,
膵偽嚢胞
,
ステント
,
デブリードマン
,
消化器系内視鏡法
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
腹腔ドレナージ
,
Walled-Off Necrosis
Keyword:
Endosonography
,
Autonomic Nerve Block
,
Intraoperative Complications
,
Hypogastric Plexus
,
Foreign-Body Migration
,
Stents
,
Debridement
,
Ultrasonography, Interventional
,
Endoscopy, Digestive System
,
Pancreatic Pseudocyst
pp.416-424
発行日 2020年3月25日
Published Date 2020/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020165139
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近年、超音波内視鏡(EUS)の進歩に伴いEUS下治療、いわゆるinterventional EUSが普及している。しかしEUS下治療専用のデバイスはほとんど存在せず難易度も高い手技であり、熟練した胆膵内視鏡医によって行われるべきである。出血、誤穿刺、腹膜炎、ステント逸脱などの重篤な偶発症も起こりうるため、術者は本手技により起こりうる偶発症とその頻度を熟知し、生じた際の対応と予防策に関して習熟しておく必要がある。また偶発症発生時には素早い対応がとれるように、外科や放射線科との連携を密にしておくことも肝要である。本稿ではEUS下治療における偶発症と手技を行ううえでの留意点に関して概説する。
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