Diagnostic and Interventional EUS-現状と将来展望
EUS下膵仮性嚢胞膿瘍ドレナージ ネクロセクトミー
岩井 知久
1
,
木田 光広
,
山内 浩史
,
奥脇 興介
,
宮澤 志朗
,
竹澤 三代子
,
菊地 秀彦
,
渡辺 麻也
,
今泉 弘
,
小泉 和三郎
1北里大学東病院 消化器内科
キーワード:
ドレナージ
,
膵偽嚢胞
,
ステント
,
デブリードマン
,
分類
,
超音波内視鏡検査
,
治療成績
,
Walled-Off Necrosis
Keyword:
Classification
,
Debridement
,
Drainage
,
Pancreatic Pseudocyst
,
Stents
,
Treatment Outcome
,
Endosonography
pp.1719-1727
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014055618
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膵仮性嚢胞に対する内視鏡的治療には,経乳頭的膵管ドレナージと,超音波内視鏡(EUS)ガイド下で直接経消化管的に嚢胞を穿刺する方法とがある.前者は慢性膵炎に伴う貯留嚢胞に対して有効であり,後者は腸管が嚢胞壁の一部となるwalled-off necrosis(WON)に対して適応となる.嚢胞内部に壊死物質が存在する場合はドレナージのみでは不十分で,近年嚢胞内腔に直接内視鏡を挿入して経消化管的に壊死物質を除去するendoscopic necrosectomy(EN)の有用性が報告されるようになった.ENは,開腹ドレナージ術と比較し低侵襲で高い有効性・安全性が期待されており,今後の症例の集積が待たれる.
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