肝内胆管癌の新しい規約と治療戦略
肝内胆管癌の疫学的動向と危険因子
久保 正二
1
,
竹村 茂一
,
田中 肖吾
,
新川 寛二
,
木下 正彦
,
濱野 玄弥
,
伊藤 得路
,
青田 尚哲
,
江田 将樹
,
上西 崇弘
1大阪市立大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝内胆管
,
危険因子
,
死亡率
,
職業病
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
発生率
,
オッズ比
,
年齢因子
,
大阪府
Keyword:
Age Factors
,
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Occupational Diseases
,
Mortality
,
Risk Factors
,
Odds Ratio
,
Incidence
,
Cholangiocarcinoma
pp.115-121
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016125825
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肝内胆管癌は世界的に増加傾向にある.肝内結石症,原発性硬化性胆管炎,膵・胆管合流異常,肝吸虫,B型肝炎,C型肝炎が発癌危険因子となる.さらに糖尿病,肥満などの生活習慣病などとの関連も報告されている.印刷労働者に胆管癌が多発した事例をふまえて,最近,職業性胆管癌として労働災害認定され,国際癌研究機関(IARC)において,1,2-ジクロロプロパンがgroup 1(carcinogenic to humans)に,ジクロロメタンがgroup 2A(probably carcinogenic to humans)に改訂された.
©Nankodo Co., Ltd., 2016