肝内胆管癌の新しい規約と治療戦略
肝内胆管癌の病理診断とその問題点
尾島 英知
1
,
坂元 亨宇
1慶応義塾大学 病理学
キーワード:
肝細胞癌
,
肝内胆管
,
鑑別診断
,
胆管炎-硬化性
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
粘液腺癌
,
扁平上皮癌
,
免疫組織化学
,
腺扁平上皮癌
,
粘液性嚢胞腫瘍
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Diagnosis, Differential
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Immunohistochemistry
,
Cholangitis, Sclerosing
,
Cholangiocarcinoma
,
Carcinoma, Adenosquamous
pp.138-144
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016125829
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先般,原発性肝癌取扱い規約第6版が発刊されたが,肝内胆管癌に対する臨床病理学的解釈は第5版から変更はなかった.一方で,肝門部領域に存在する腫瘍に関しては,2010年世界保健機関(WHO)分類,国際対癌連合(UICC)分類,胆道癌取扱い規約第6版において肝門部領域胆管癌として比較的広い範囲の肝門部領域腫瘍に適用される概念が導入された.したがって,肝内胆管癌の病理診断を行う際の大きな問題点として,肝門部領域の腫瘍に関する対応があがる.本稿では,肝内胆管癌の病理診断における基本事項を整理し,問題点について記載する.
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