発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017278
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37歳女。健診にて脾臓の巨大腫瘤を指摘され、精査目的に当科受診した。腹部造影CTで脾臓に車軸様の石灰化と経時的な造影効果を伴う最大径10.5cmの腫瘤像を認め、腹部MRIでは内部の信号は不均一であった。画像所見から血管腫や血管肉腫などが考えられたが、悪性疾患も否定できず、腹腔鏡補助下に脾臓摘出術を施行した。病理診断は脾臓の炎症性偽腫瘍であった。術後経過は良好で、第12病日に退院となった。
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