発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017277
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70歳代女。約2年前から意識消失発作を認め、てんかん発作の診断で内服加療を受けていた。今回、検診目的で行った腹部CTにて1.5cm大の膵尾部腫瘤を指摘され当院紹介となった。各種検査の結果、膵尾部の腫瘍は血管に富むため術前にEUS-FNAは行わず、Whippleの三徴、臨床所見、検査成績よりインスリノーマと診断した。腹腔鏡補助下に脾動静脈温存膵尾部切除術を施行し、病理診断は膵島細胞症であった。術後経過は良好で、低血糖症状もなく、第14病日に軽快退院した。術後1年経過の現在、再発は認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015