発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014140151
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症例は73歳女性で、膵頭部癌術後1年過ぎのサーベイランスで施行された腹部CTにて多発脾腫瘍を指摘され、精査入院となった。腫瘍マーカーではCA19-9が高値を示し、腹部CTや超音波、FDG-PET所見より、膵頭部癌転移性脾腫瘍が最も疑われたが、確定診断には至らず、腹腔鏡用手補助下脾臓摘出術を施行した。病理組織学的にsclerosing angiomatoid nodular transformation(SANT)と診断され、術後経過は良好で、現在外来にて経過観察中であるが、SANT、膵頭部癌とも再発所見はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014