発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017274
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53歳女。13歳時に虫垂切除術の既往があった。今回、右下腹部痛が出現し、前医にて腹壁の肉芽腫性病変を伴う慢性炎症と診断され当院紹介となった。初診時、右下腹部の虫垂炎の手術瘢痕部に一致して、軽度の圧痛を有する5cm大の腫瘤を認め、腹部CTでは右腹直筋の外縁、内外腹斜筋、腹横筋の移行部に腫瘤を認めた。Schloffer腫瘍と診断して腹壁腫瘍切除術を施行し、腫瘤は3.5cmの膿瘍と肉芽組織を伴う瘢痕組織で、病理診断は縫合糸によるSchloffer腫瘍であった。術後経過は良好で、第12病日に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015