腹膜悪性腫瘍 転移性腹膜腫瘍の治療
緩和的治療(薬物・手術)
清崎 浩一
1
,
斉藤 正昭
,
力山 敏樹
1自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科
キーワード:
緩和ケア
,
腸閉塞
,
鎮痛剤
,
腹水症
,
腹膜腫瘍
,
利尿剤
Keyword:
Analgesics
,
Ascites
,
Diuretics
,
Intestinal Obstruction
,
Palliative Care
,
Peritoneal Neoplasms
pp.1153-1155
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015380973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
癌の腹膜播種に伴う難治性腹水や消化管閉塞によって,生活の質(quality of life:QOL)は著しく低下する.難治性腹水に対しては,腹水穿刺,腹腔静脈シャント,腹水濾過濃縮再静注法や輸液量制限を行う.消化管閉塞に対しては,薬物治療としてオピオイド,消化管分泌抑制薬,鎮痛補助薬,ステロイド投与,観血的治療として経鼻胃管留置,ステント挿入術,胃瘻造設術,狭窄部切除術,バイパス術,人工肛門造設術を行うことで症状緩和が期待できる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015