発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015285002
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2000年1月~2010年8月に根治的恥骨後前立腺全摘術(RRP)を行った140例を対象として術後鼠径ヘルニア(以下、ヘルニア)の発症頻度、発症様式、リスクファクターの有無を検討した。ヘルニアは31例(22.1%)に認め、RRP施行日からヘルニア発症までの平均期間は17ヵ月であり、術後2年以内の発症が81%を占めた。また、発症部位では両側発症が23%と高率であり、ヘルニアの種類は外鼠径ヘルニアが65%と圧倒的に多かったが、ヘルニア発症群と非発症群における年齢・手術時間・出血量・body mass indexに有意差はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015