発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004089437
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2001年1月~2002年8月に行った成人鼠径ヘルニア手術(大腿ヘルニアを含む)100例を対象とした.術式は,Bassini法(B法)12例,メッシュプラグ法(MP法)19例,prolene hernia system(PHS法)65例,Kugel法(K法)4例であった.B法,MP法,PHS法,K法の4種類の手術時間,術後在院日数,術後合併症を検討した.現時点ではPHS法及びMP法が標準的手術法と思われるが,K法が広がる可能性がある.陰嚢巨大なヘルニアは術後陰嚢内血腫の合併症対策が必要であった.メッシュによる手術でも低頻度ではあるが,再発は生じ,その対策として,特にメッシュの恥骨結節への固定が重要であった.術後晩期の創痛や違和感を訴えることがあり,メッシュの神経への接触や固定を回避する対策が必要であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003