括約筋間直腸切除術(ISR)のすべて
開腹によるISRの手術手技
山田 一隆
1
,
緒方 俊二
,
佐伯 泰愼
,
福永 光子
,
田中 正文
,
岩本 一亜
,
高野 正博
1高野会大腸肛門病センター高野病院 消化器外科
キーワード:
開腹術
,
直腸腫瘍
,
肛門括約筋温存術
Keyword:
Laparotomy
,
Rectal Neoplasms
pp.270-274
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015130702
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括約筋間直腸切除術(ISR)の適応基準は,(1)radial margin(RM)の確保,(2)distal margin(DM)の確保,(3)特殊癌症例の除外,(4)直腸肛門機能低下例の除外が原則である.ISRは経腹的・経肛門的操作による術式であり,腹腔操作→肛門操作→腹腔操作→肛門・腹腔同時操作の手順となるが,開腹によるISRでは内外括約筋間剥離・切除は主に肛門操作で行われる.治療成績からみて,適切な手術操作を行えば根治性を損なわず,術後の排便機能を保持できる有用な手術法と思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015