括約筋間直腸切除術(ISR)のすべて
肛門管癌浸潤の画像診断とISRの適応
畑 泰司
1
,
竹政 伊知朗
,
植村 守
,
西村 潤一
,
水島 恒和
,
山本 浩文
,
土岐 祐一郎
,
森 正樹
1大阪大学 消化器外科
キーワード:
肛門腫瘍
,
MRI
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
X線CT
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
三次元イメージング
,
マルチスライスCT
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
,
肛門括約筋温存術
Keyword:
Anus Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
,
Multidetector Computed Tomography
pp.264-269
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015130701
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括約筋間直腸切除術(ISR)の普及によって肛門温存率は改善してきている.しかしながら,癌の手術にとって大切なのは根治性を大前提とし機能も温存することである.そのために術前の画像診断から的確な手術適応や術式を決定することは重要である.ISRの適応を考える際には解剖学的,組織学的な特殊性も考慮し,画像診断を行う.特にISRでは癌の内外括約筋への浸潤程度を把握することが根治性のうえでも重要であり,この評価にはMRIが有用である.また,virtual-three-dimensional(3D) multi imageを用いることで,さらに正確な術前診断と術式決定が可能となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015