括約筋間直腸切除術(ISR)のすべて
腹腔鏡下ISRの手術手技
奥田 準二
1
,
田中 慶太朗
,
近藤 圭策
,
山本 誠士
,
細野 俊介
,
内山 和久
1大阪医科大学附属病院 がんセンター・消化器外科
キーワード:
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
肛門括約筋温存術
Keyword:
Laparoscopy
,
Rectal Neoplasms
pp.275-282
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015130703
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肛門近傍の直腸癌に対する括約筋間直腸切除術(ISR)は,根治性と肛門機能温存の点から難易度の高い術式である.近年,腹腔鏡下手術の拡大視・近接視効果が狭い骨盤腔内においてこそ有用と認識され,腹腔鏡下ISRを導入する施設も増えつつある.しかし,これを安全で効果的に行うには,腹腔鏡下の外科解剖を熟知し,適切な手技をシステム化することが必須となる.特に,ISR時の剥離難所部である肛門管前壁側の的確な剥離への腹腔鏡の活用が大きな鍵となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015