StageIV大腸癌に対する外科的治療戦略
StageIV大腸癌の腹腔鏡下原発巣切除の意義
肥田 侯矢
1
,
高橋 亮
,
平井 健次郎
,
西川 元
,
塩田 哲也
,
河田 健二
,
長谷川 傑
,
坂井 義治
1京都大学 消化管外科
キーワード:
大腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
後向き研究
,
多施設共同研究
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
大腸切除
Keyword:
Laparoscopy
,
Retrospective Studies
,
Colorectal Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Multicenter Studies as Topic
pp.18-22
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015060534
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根治切除不能StageIV大腸癌に対しては,原発切除の意義に関しても腹腔鏡下手術の意義に関しても,前向きランダム化比較試験(RCT)の結果は出ていない.これまでの観察研究では,StageIV大腸癌に対する主病巣切除について,腹腔鏡下手術の短期成績は良好であり,長期成績も開腹手術に劣らないという結果にほぼ一致している.原発巣および転移巣の状態,施設の状況,術者の技量を考慮したうえで,StageIV大腸癌に対する腹腔鏡下原発巣切除は有用な治療選択肢になりうる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015