保存版 消化器外科領域の希少悪性腫瘍 その他の希少悪性腫瘍
後腹膜肉腫の診断と治療
込山 元清
1
1国立がん研究センター中央病院 泌尿器・後腹膜腫瘍科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
MRI
,
肉腫
,
後腹膜腫瘍
,
放射線療法
,
腹部CT
,
腹膜切除
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiotherapy
,
Retroperitoneal Neoplasms
,
Sarcoma
pp.1140-1143
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015008968
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後腹膜肉腫とは,後腹膜に発生する肉腫の総称であり単一疾患ではない.発生母地の違いにより治療への感受性はさまざまであるため,まずは正確な病理診断を行うことが大切である.遠隔転移がなく切除可能であれば,治療は手術療法がもっとも効果的である.組織型により,補助療法として術前後に薬物や放射線による集学的治療を行う.再発例にも可能なものは切除を行うが,手術不能例や遠隔転移例に対しては緩和的に薬物療法や放射線療法を行うしかなく,新たな治療戦略が望まれている.
©Nankodo Co., Ltd., 2014