保存版 消化器外科領域の希少悪性腫瘍 神経内分泌腫瘍
直腸カルチノイドの診断と治療
大野 吏輝
1
,
秋吉 高志
,
小西 毅
,
藤本 佳也
,
長山 聡
,
福長 洋介
,
上野 雅資
1がん研究会有明病院 消化器外科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
Octreotide
,
直腸鏡法
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
治療成績
,
直腸切除
,
WHO分類
Keyword:
Carcinoid Tumor
,
Lymph Node Excision
,
Proctoscopy
,
Rectal Neoplasms
,
Octreotide
,
Treatment Outcome
pp.1097-1103
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015008961
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直腸カルチノイド,すなわち2010年のWHO分類における直腸neuroendocrine tumor(NET)G1およびG2の診断および治療について概説する.直腸カルチノイドは以前より低悪性度な腫瘍とされてきたが,転移を有する大腸カルチノイドの予後は分化型大腸癌の予後と同等であると報告されている.したがって,術前に的確な臨床的および病理学的悪性度評価を行うことが重要であり,転移リスクのある症例に対しては,直腸癌に準じたリンパ節郭清を伴う直腸切除が推奨される.
©Nankodo Co., Ltd., 2014