ドレーンは必要か
食道癌手術にドレーンは必要か
山崎 誠
1
,
宮田 博志
,
土岐 祐一郎
1大阪大学 消化器外科
キーワード:
ドレナージ
,
食道形成術
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
リンパ節郭清
,
周術期管理
,
胸腔ドレナージ
,
腹腔ドレナージ
Keyword:
Drainage
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoplasty
,
Lymph Node Excision
,
Esophagectomy
,
Perioperative Care
pp.728-731
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014246691
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食道癌手術では,頸部・胸部・腹部の3領域にわたって手術操作が加わるため,それぞれの部位の特徴に応じてドレーン留置を考慮する必要がある.胸部では肺の虚脱を防止し再膨張を促進するために,頸部では皮下の死腔減少による創傷治癒促進のためにドレーンを留置する.一方,腹部では通常の消化器外科手術と同様にルーチンのドレーンは必要ない.いずれの部位においても,ドレーンを留置する場合,閉鎖式のドレーンの使用,短期間での抜去を心がける.
©Nankodo Co., Ltd., 2014