ディベート 炎症性腸疾患の外科治療
難治性直腸肛門病変に対して 直腸切断vs減圧ストーマ
佐原 力三郎
1
1社会保険中央総合病院 大腸肛門病センター
キーワード:
Crohn病
,
肛門疾患
,
人工肛門造設術
,
便失禁
,
外科的減圧
,
外科的ストーマ
,
排便障害
,
直腸切断術
,
肛門周囲炎
Keyword:
Anus Diseases
,
Crohn Disease
,
Fecal Incontinence
,
Decompression, Surgical
,
Surgical Stomas
pp.282-286
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014113923
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Crohn病における難治性直腸肛門病変に対する治療はまだ確立されていない.局所治療だけではなかなか改善が得られず,繰り返されるこの病態の愁訴は日常生活におけるquality of life(QOL)の著明な低下を招き,若年者であればなおのこと,直腸切断術を選択するか,それとも減圧ストーマでしのぐか担当医は迷うところである.永久的ストーマか一次的かだけではなく,病変切除か空置か,自律神経損傷か温存か,悪性化へのサーベイランスはどのようにするべきかなど問題は多い.各々の治療方法の長所・短所をあげてディベートした.
©Nankodo Co., Ltd., 2014