ディベート 炎症性腸疾患の外科治療
肛門病変の治療 seton法vsその他の治療
二見 喜太郎
1
,
東 大二郎
,
石橋 由紀子
,
上床 崇吾
,
三上 公治
,
平野 公一
,
三宅 徹
,
高橋 宏幸
,
阿部 創世
,
前川 隆文
1福岡大学医学部附属筑紫病院 外科
キーワード:
Crohn病
,
痔瘻
,
Seton法(直腸瘻)
,
直腸肛門周囲膿瘍
Keyword:
Crohn Disease
,
Rectal Fistula
pp.287-292
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014113924
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自験例におけるCrohn病肛門病変の長期経過を検証し,もっとも頻度の高い痔瘻膿瘍の管理が重要になることを示した.外科治療としては痔瘻切除術の長期経過は不良で,高率の再発とともに複数回の手術が肛門機能の低下を招くリスクとなっていた.Seton法ドレナージは症状軽減効果に優れ,肛門機能を保持しながらやり直しのできる外科治療であり,時間は要するが若年者が対象となるCrohn病の痔瘻膿瘍に適した治療法であると考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2014