ディベート 炎症性腸疾患の外科治療
腸切除vs狭窄形成
立野 陽子
1
,
篠崎 大
1東京大学医科学研究所附属病院 外科
キーワード:
Crohn病
,
病的狭窄
,
再発
,
術後合併症
,
発癌
,
狭窄部形成術
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Crohn Disease
,
Postoperative Complications
,
Recurrence
,
Carcinogenesis
pp.278-281
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014113922
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Crohn病の狭窄病変に対する手術療法には腸切除術と狭窄形成術がある.両術式を比較すると,術後再発率は狭窄形成のほうが高い傾向にあったが,手術部位の再発はむしろ狭窄形成のほうが少ないとの報告がある.また術後早期合併症は両者で同等であった.狭窄形成の術式間では,もっとも頻繁に行われるHeineke-Mikulicz法より,ほかの術式で有意に再発率が低かった.いずれにせよ,エビデンスレベルの高い研究が少ないため,術式間の優劣は今後の検討を要する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014