ディベート 炎症性腸疾患の外科治療
Diverting ileostomyは必要か
池内 浩基
1
,
内野 基
,
松岡 宏樹
,
坂東 俊宏
,
平田 晃弘
,
広瀬 慧
,
佐々木 寛文
1兵庫医科大学 炎症性腸疾患センター
キーワード:
回腸造瘻術
,
死亡率
,
術後合併症
,
術後管理
,
大腸炎-潰瘍性
,
腸閉塞
,
回腸嚢肛門吻合術
,
周術期管理
,
排便障害
,
大腸切除
Keyword:
Colitis, Ulcerative
,
Ileostomy
,
Intestinal Obstruction
,
Mortality
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Proctocolectomy, Restorative
,
Perioperative Care
pp.256-260
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014113918
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潰瘍性大腸炎(UC)に対する手術は二期分割手術が主流ではある.しかし,大腸全摘後のloop ileostomyは,高頻度に排泄障害によるイレウスを生じる.そのためわれわれは,症例を選んで一期的な手術を行ってきた.基本的には待機手術であることと,術中条件としてpouchが十分肛門まで到達し,吻合に緊張がかからないことが条件となる.ただし無理をする必要はなく,全身状態と吻合部の状態を正確に評価し,一期的手術を予定していても条件を満たさなければストーマを造設すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2014