潰瘍性大腸炎における新たな治療戦略
外科治療
池内 浩基
1
,
内野 基
,
松岡 宏樹
,
坂東 俊宏
,
平田 晃宏
,
冨田 尚裕
1兵庫医科大学 炎症性腸疾患センター
キーワード:
生存率
,
大腸炎-潰瘍性
,
腫瘍過程
,
発生率
,
高齢者
,
回腸嚢炎
,
回腸嚢肛門吻合術
,
大腸切除
,
周術期
,
手術死亡率
Keyword:
Aged
,
Colitis, Ulcerative
,
Neoplastic Processes
,
Survival Rate
,
Incidence
,
Proctocolectomy, Restorative
,
Pouchitis
,
Perioperative Period
pp.187-192
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013155525
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潰瘍性大腸炎(UC)の手術適応は難治例が約70%を占めるが,その次の手術適応は癌/dysplasiaである.長期経過例の増加とともに発癌症例は今後も増加することが予想されるため,サーベイランスの重要性はますます高まるものと思われる.周術期の予後は高齢者の緊急手術症例がとくに不良であることはいうまでもない.術後のpouch機能率は術後20年で92%程度と悪くはないが,難治性の回腸嚢炎とクローン病への病名変更症例ではpouch機能率は不良である.
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