下部直腸癌の診断と治療 最近の進歩
下部直腸癌の治療 内視鏡治療
石田 文生
1
,
工藤 進英
1昭和大学横浜市北部病院 消化器センター
キーワード:
腫瘍侵入性
,
直腸鏡法
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Invasiveness
,
Proctoscopy
,
Rectal Neoplasms
pp.131-138
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116191
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下部直腸癌の内視鏡切除の適応は他部位の大腸と同様であり、壁深達がsm1bまでにとどまる早期大腸癌が内視鏡切除[ポリペクトミー(EP)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的分割粘膜切除術(EPMR)]の適応で、一括切除が望ましいLST-NG-PDとnon-lifting sign陽性のM癌が内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の適応である。しかし、下部直腸癌はその解剖学的特徴から局所再発の治療は容易でなく、内視鏡による正確な形態学的診断、拡大観察・pit pattern診断による深達度診断と病変の占居部位診断が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009