発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005152610
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直腸癌に対し側方リンパ節郭清が行われるようになって25年以上がたつが,手術侵襲が大きいうえにその成績が施設によって異なるためにいまだに基準術式になっていない.側方郭清の問題点には各リンパ節群の範囲の同定,適応,郭清術式と手技,術後の神経障害の対応,RCTの必要性などがある.腫瘍下縁が下部直腸(Rb)に及ぶ癌で固有筋層に浸潤したものの側方転移率は9%,浸潤が固有筋層を越えたものは20%で,これらに対して両側の系統郭清を行う.郭清の効果は転移陽性例のみでなくstage IIにも有効である.側方転移例の5年生存率は44%である
©Nankodo Co., Ltd., 2005