局所高度進行直腸癌のすべて
局所高度進行直腸癌に対する放射線治療 術中照射
正木 忠彦
1
,
松岡 弘芳
,
小林 敬明
,
高安 甲平
,
小河 晃士
,
小嶋 幸一郎
,
吉敷 智和
1杏林大学 消化器・一般外科
キーワード:
直腸腫瘍
,
治療成績
,
術中放射線療法
,
直腸切除
Keyword:
Rectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.282-286
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013136077
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術中照射の最大の利点は,正常臓器を照射野からはずすことが可能であることと,20Gy前後の術中単回照射の治療効果が2Gy×25回の低線量長期照射のそれとほぼ同等であることである.正常臓器の被る放射線障害を最小限にとどめることができ,また患者の肉体的・経済的負担を軽減することができる.一方,国内外を問わず術中照射設備を有する施設がいまだ少数であること,従来の固定型では手術室から放射線治療部まで患者を搬送する手間がかかることなどが欠点である.進行直腸癌治療における術中照射の意義については,質の高い臨床試験を施行することが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013