局所高度進行直腸癌のすべて
局所高度進行直腸癌に対する外科治療 隣接臓器合併切除を伴う拡大切除
齋藤 典男
1
,
酒井 康之
,
駒井 好信
,
伊藤 雅昭
,
小林 昭広
,
西澤 雄介
,
杉藤 正典
1国立がん研究センター東病院
キーワード:
腫瘍侵入性
,
前立腺腫瘍
,
前立腺切除
,
直腸腫瘍
,
治療成績
,
直腸切除
,
臓器温存療法
Keyword:
Neoplasm Invasiveness
,
Prostatectomy
,
Prostatic Neoplasms
,
Rectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Organ Sparing Treatments
pp.250-256
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013136072
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下部直腸進行癌では,隣接臓器浸潤を示す症例もときどき存在する.男性では前立腺浸潤の場合が問題となり,従来では骨盤内臓全摘術(TPE)が標準とされてきた.しかし,下部直腸癌の手術と前立腺全摘を組み合わせることにより,TPEの回避は可能と考えられる.そして,尿路および排便路の積極的な再建手術を行うことにより,術後の機能確保とquality of life(QOL)の改善に大きく貢献するものと思われる.このような手術は理論的には可能であるが,現在までに十分なデータは示されなかった.本稿では,本手術法の現状を提示する.
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